肩の付け根 痛い原因とは?動かすと痛む理由と対処法をわかりやすく解説

① 肩の付け根が痛いのはなぜ?まず知っておきたい基礎知識

「肩の付け根」は構造が複雑な交差点 

「肩の付け根が痛い」と一口に言っても、人によって指す場所が異なることがよくあります。 首と肩の間の盛り上がった部分(僧帽筋)を指す人もいれば、腕の骨が胴体にはまる関節部分(肩関節)の前側や奥を指す人もいます。 このエリアは、重い頭を支える首の筋肉、腕を吊り下げる肩の筋肉、そして鎖骨や肩甲骨といった骨が入り組んでいる「交通量の多い交差点」のような場所です。 構造的に非常に不安定で、筋肉や腱(筋肉と骨をつなぐ筋)に依存して支えられているため、少しのバランスの崩れが痛みとして現れやすい部位なのです。

「動く」か「動かない」かが判断の分かれ目

痛みの原因を探る第一歩は、「どんな時に痛むか」を確認することです。

  • 動作時痛: 「腕を上げた時」「後ろに回した時」に痛む場合、筋肉、腱、関節包(関節を包む袋)などの組織が傷ついているか、挟み込まれている(インピンジメント)可能性があります。

  • 安静時痛: 「じっとしていてもズキズキする」「夜寝ていても痛い」場合、関節内部で強い炎症が起きているか、あるいは石灰沈着(カルシウムが溜まる)、稀に内臓からの関連痛(心臓や胆嚢など)の可能性も考えられます。 「ただの肩こりだろう」と放置して、実は腱が切れていた(腱板断裂)というケースも少なくないため、痛みの種類を見極めることが重要です。

肩は人体で最も動く関節

肩関節は、人間の体の中で最も可動域(動く範囲)が広い関節です。ぐるぐると大きく回せる便利さがある反面、骨同士の連結が浅く、非常に「外れやすい(不安定な)」構造をしています。 この不安定さをカバーするために、インナーマッスル(腱板)が常に緊張して骨を引き寄せています。そのため、日常生活を送るだけでも常に負荷がかかり続けている、非常に健気で疲れやすい部位であることを理解しておきましょう。

引用:https://www.krm0730.net/blog/2430/

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② 肩の付け根が痛くなる主な原因【筋肉・関節・神経】

原因1:筋肉の緊張と「巻き肩」

現代人に最も多い原因が、長時間のデスクワークやスマホ操作による姿勢の崩れです。 頭が前に出る姿勢(ストレートネック)になると、ボーリングの球ほどの重さがある頭を支えるために、首の付け根から肩にかけての筋肉が常に引っ張られます。 さらに、肩が内側に入り込む「巻き肩」になると、肩の前側(胸の筋肉)が縮こまり、逆に背中側の筋肉は伸びきってしまいます。このアンバランスさが、肩の付け根周辺の血流を悪化させ、重苦しい痛みやコリを引き起こします。

原因2:腱板(けんばん)の損傷・炎症

肩の深層にある4つの筋肉を総称して「回旋筋腱板(ローテーターカフ)」と呼びます。 加齢によってこの腱がすり減ったり、転倒や重い荷物を持った拍子に傷ついたりすることがあります。「四十肩・五十肩だと思っていたら、実は腱板が切れていた(腱板断裂)」というケースは、中高年の方に非常に多く見られます。 特に、腕を横から上げる時に「ジョリジョリ」という音がしたり、ある角度で痛みが走ったりする場合は、この腱板が骨と骨の間に挟まっている可能性があります。

原因3:四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)

正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれ、加齢に伴い関節包(関節を包む袋)が炎症を起こし、硬く縮こまってしまう病気です。 初期段階では「肩の付け根あたりがなんとなく痛い」という症状から始まり、次第に「服が脱げない」「髪が結べない」といった可動域制限(拘縮)が現れます。 原因は特定できないことも多いですが、運動不足や、糖尿病などの持病がリスク要因になると言われています。

原因4:神経の圧迫(胸郭出口症候群など)

鎖骨の周辺には、腕に向かう太い神経の束や血管が通っています。 なで肩の女性や、筋肉質な男性に多いのが、この神経の通り道が狭くなって圧迫される「胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)」です。 肩の付け根の痛みに加えて、腕や手のしびれ、冷え、脱力感を伴うのが特徴です。「つり革につかまると腕がしびれる」といった症状があれば、この疾患を疑う必要があります。

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③ 症状別|こんな肩の付け根の痛みは要注意

危険信号1:夜間痛(やかんつう)

「夜、寝返りを打つと激痛で目が覚める」「痛くて眠れない」 これは肩のトラブルにおいて非常に重要なサインです。夜間痛がある場合、関節の中で強い炎症が起きているか(急性期の五十肩)、石灰沈着性腱板炎(腱に石ができる病気)などの可能性があります。 ただの肩こりで夜眠れなくなることは稀です。睡眠が妨げられるほどの痛みは、体が休息を求めている緊急事態であり、早急な治療が必要なレベルと考えましょう。

危険信号2:腕が上がらない・力が入らない

「痛いけれど、頑張れば腕が上がる」のと、「痛くないけれど、力が入らなくて腕が上がらない」のとでは意味が違います。 後者の場合、筋肉を動かすための腱が完全に切れている(完全断裂)か、神経に麻痺が起きている可能性があります。 反対側の手で支えれば上がるのに、手を離すとパタンと落ちてしまう(ドロップアームサイン)場合は、腱板断裂の可能性が濃厚です。放置すると筋肉が脂肪に変わり、手術をしても元に戻らなくなるリスクがあります。

危険信号3:突然の激痛

「何の前触れもなく、急に肩に突き刺すような激痛が走った」 これは「石灰沈着性腱板炎」の典型的な症状です。腱の中に溜まったカルシウムの結晶が炎症を引き起こすもので、あまりの痛みに救急車を呼ぶ人もいるほどです。 この場合、温めたり動かしたりするのは逆効果で、整形外科で注射などの処置を受けないと痛みが引かないことが多いです。

危険信号4:左肩だけの痛みと圧迫感

肩そのものの動きには問題がないのに、左肩の付け根から背中、顎にかけて放散するような痛みや圧迫感がある場合、狭心症や心筋梗塞などの心臓疾患が隠れていることがあります。 冷や汗、胸の苦しさ、息切れなどを伴う場合は、迷わず循環器内科や救急を受診してください。

引用:https://www.krm0730.net/blog/2430/

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④ 肩の付け根が痛いときの対処法・セルフケア

急性期と慢性期を見極める

  • 【急性期】(痛みが強い・熱感がある・夜間痛がある) この時期は「安静」が最大の治療です。無理に動かすと炎症が広がります。 痛みで腕の重さが辛いときは、クッションを抱えたり、アームスリング(三角巾)で腕を吊ったりして、肩にかかる重力を逃がしてあげましょう。冷湿布や氷嚢で冷やす(アイシング)のが効果的です。

  • 【慢性期】(鈍い痛み・こわばり・動かしにくい) 炎症が治まり、固まってきた時期は「温めて動かす」にシフトします。入浴で血流を良くし、少しずつ可動域を広げる運動を行います。

振り子運動(コッドマン体操)

肩への負担を最小限に抑えつつ、関節の動きを維持するリハビリ方法です。

  1. 痛くない方の手を机や椅子につきます。

  2. 痛い方の腕をだらんと下に垂らし、力を抜きます。

  3. 体の反動を使って、腕を前後・左右・円を描くようにブラブラと揺らします。 自分の筋力で持ち上げるのではなく、重力と遠心力を利用するのがポイントです。これにより、関節液の循環が良くなり、拘縮(関節が固まること)を防ぎます。

肩甲骨はがしと姿勢リハビリ

肩の付け根の負担を減らすには、土台である「肩甲骨」を動かすことが不可欠です。

  • 肩回し: 指先を肩に乗せ、肘で大きな円を描くように回します。特に「後ろ回し」を意識して、胸を開き、肩甲骨を背骨に寄せる動きを行いましょう。

  • 胸筋ストレッチ: 壁に手をついて体をひねり、縮こまった胸の前の筋肉(大胸筋)を伸ばします。これにより巻き肩が解消され、肩関節の位置が正常に戻りやすくなります。

寝る時のポジショニング

夜間痛がある場合、寝方には工夫が必要です。 仰向けで寝る時は、痛い方の肘の下にタオルやクッションを挟み、肘が背中より後ろに行かないようにします。こうすると肩関節がリラックスできる位置(良肢位)に保たれ、夜間の痛みが軽減します。

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⑤ 病院に行くべき?整体に相談すべき?判断の目安

整形外科に行くべきケース

まずは「診断」をつけることが重要です。特に以下の場合は、整体の前に必ず整形外科を受診してください。

  • 痛みの原因が不明: 転んだ、ぶつけたなどの外傷がある、または夜間痛がある。

  • 構造的な異常の確認: レントゲンで骨の変形や石灰の有無を、MRIで腱や筋肉の断裂を確認できます。

  • 治療が必要: 痛みが激しく、ステロイド注射や痛み止めの処方が必要な場合。 医学的な画像診断ができるのは医師だけです。「骨や腱に異常がないか」をはっきりさせることで、その後の対策も立てやすくなります。

整体・整骨院(接骨院)に相談すべきケース

整形外科で「骨には異常なし」「湿布で様子を見ましょう」と言われたけれど、痛みや違和感が続く…。そんな時は整体や整骨院の出番です。

  • 機能的な問題の改善: 巻き肩、猫背、骨盤の歪みなど、肩に負担をかけている全身のバランスを調整します。

  • 筋肉のケア: 硬くなった深層筋肉(インナーマッスル)を手技や電気治療でほぐし、血流を改善します。

  • リハビリ指導: 一人ひとりの生活習慣に合わせたストレッチや、正しい体の使い方の指導を受けられます。

「治る」までのロードマップ

肩の痛み、特に四十肩や五十肩は、完全に痛みが取れて元通り動くようになるまで、半年〜1年以上の長い期間を要することがあります。 焦って無理な運動をすると悪化し、逆に動かさなすぎると関節が固まってしまいます。 医師の診断で現在のステージ(炎症期・拘縮期・回復期)を把握し、整体師や療法士のサポートを受けながら、時期に合った適切なケアを根気よく続けることが、完治への最短ルートです。

引用:https://www.krm0730.net/blog/2430/

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