脊柱管狭窄症と座骨神経痛は同じ原因??原因を徹底解剖!

執筆:横芝ひかり骨盤整骨院院長 髙橋直也

脊柱管狭窄症の原因と悪化のリスク

脊柱管狭窄症は、脊柱管(背骨の中を通る神経の通り道)が狭くなることで、神経が圧迫され、痛みやしびれ、運動機能の低下を引き起こす疾患です。この疾患は年齢を重ねるごとに発症リスクが高まり、症状の進行とともに日常生活にさまざまな支障を及ぼします。ここでは、脊柱管狭窄症の原因や、症状が悪化するリスクについて詳しく解説します。

間欠性跛行や腰痛の典型的な症状について

脊柱管狭窄症の症状として代表的なのが、「間欠性跛行」と腰痛です。これらの症状は、脊柱管狭窄症による神経圧迫が原因で引き起こされ、患者さんの生活に大きな制約を与えます。

  • 間欠性跛行の特徴
    間欠性跛行とは、歩行中に足に重だるさやしびれが出現し、しばらく休むと再び歩けるようになる症状です。脊柱管狭窄症では、神経が圧迫されることで血流が滞り、脚への血流が一時的に低下するため、歩行に支障をきたします。患者さんは歩くとすぐに足が重く感じ、休憩を挟みながらの移動を余儀なくされ、歩く距離が短くなりがちです。日常的な散歩や買い物も難しくなり、さらには日常生活に不便を感じるようになります。
  • 腰痛と足のしびれ
    脊柱管狭窄症では腰の痛みや足のしびれが頻繁に起こり、特に立ったり中腰の姿勢を取ったりすると症状が強くなることが多いです。腰椎椎間板ヘルニアのような強い痛みではなく、重だるさやしびれが中心ですが、長時間の立ち仕事や家事などが困難になるため、生活の質が大きく低下します。特に、夕方や夜になると症状が悪化することが多く、疲労の蓄積がさらに痛みを引き起こす原因ともなります。

背骨への負担や過去の圧迫骨折など、悪化を引き起こす要因

脊柱管狭窄症の原因は加齢や生活習慣による骨や靭帯の変化であることが多く、日常的な動作や姿勢の癖、過去のケガなどが発症リスクを高め、症状が悪化する要因となります。

  • 背骨への長年の負担
    長時間のデスクワークや中腰の作業、猫背姿勢などが続くと、背骨や腰椎に大きな負担がかかります。これにより、椎間板が変形したり、椎骨や靭帯が厚くなることで神経の通り道が狭くなり、神経が圧迫される脊柱管狭窄症が進行するのです。特に、デスクワークや立ち仕事で不自然な姿勢が日常的に続くと、背骨への負担が蓄積しやすく、椎間板の摩耗や変形が進み、症状が悪化するリスクが高まります。
  • 過去の圧迫骨折
    過去に圧迫骨折を経験している方は、背骨の形が変わりやすく、脊柱管が狭くなりやすい傾向にあります。女性の場合、閉経後に骨密度が低下することで骨がもろくなりやすく、軽い転倒や日常の動作で圧迫骨折が起こることも少なくありません。圧迫骨折によって潰れてしまった椎骨は元の形に戻ることがなく、固まってしまうため、これが原因で脊柱管が狭くなり、神経を圧迫する可能性が高まります。骨折直後ではなく、癒合してから数年経ってから症状が現れることもあり、見過ごされるケースが多いため注意が必要です。
  • 靭帯の肥厚による影響
    椎骨を結びつける靭帯が肥厚すると、神経の通り道が狭まり、脊柱管狭窄症の原因となります。年齢とともに靭帯が厚くなることで、狭窄が進み、神経が圧迫されて痛みやしびれが強まる傾向にあります。特に背骨に近い靭帯の肥厚は、直接的に脊柱管を狭めるため、脊柱管狭窄症の悪化を引き起こしやすいのです。

脊柱管狭窄症の原因や悪化のリスクは、日常生活の中での習慣や過去のケガによって積み重なっていきます。症状が軽いうちに適切な対応を行うことで、生活の質を維持し、進行を食い止めることが重要です。

整体で脊柱管狭窄症が悪化する理由とは?

脊柱管狭窄症の患者さんにとって、症状を軽減したい一心で整体や整骨院の施術を受ける方は多いですが、適切な施術を受けないと、逆に症状が悪化してしまうリスクもあります。脊柱管狭窄症は神経が圧迫されることで発生する症状が特徴であり、単に筋肉をほぐしたり一時的に楽にするだけの対処では、根本的な改善にはつながらないのです。ここでは、脊柱管狭窄症が安易な施術で悪化してしまう理由と、他の整骨院や病院で改善が見られない原因について詳しく解説します。

安易な施術によるリスク

脊柱管狭窄症は、背骨の歪みや神経の圧迫が原因で起こる症状であるため、単純なマッサージや刺激の強い矯正では、症状が改善しないばかりか、逆に神経をさらに刺激してしまうリスクがあります。特に、骨格や筋肉を深く理解せずに行う「ボキッ」と鳴らす矯正や、電気治療による強い刺激は、症状を悪化させる可能性があります。

  • 表面的な施術による悪影響
    一般的な整体や整骨院で提供される施術の多くは、筋肉をほぐしたり、一時的に血流を促進させて痛みを緩和する対症療法にとどまることが多いです。筋肉がほぐれることで一時的に楽に感じられるかもしれませんが、脊柱管狭窄症の根本原因である神経の圧迫にはアプローチできないため、数時間後には再び痛みやしびれが戻ってしまいます。こうした表面的な施術に頼ることで、症状が慢性化し、悪化するケースも多々あります。

 

  • 強すぎる矯正や電気治療のリスク
    強引な矯正施術や、無理に力を加えた「ボキボキ矯正」は、脊柱管狭窄症にはかえって悪影響を及ぼす可能性があります。過度な矯正や強すぎる力が加わると、周囲の神経を刺激して痛みを強めるだけでなく、脊柱管の狭窄を悪化させる恐れもあるのです。また、電気治療も強すぎる刺激は逆に筋肉を緊張させることがあり、神経への圧迫が解消されないまま、症状を引き起こしやすい状態をつくってしまいます。

 

脊柱管狭窄症の症状が改善し、生活の質が向上するには、整骨院での施術とセルフケアを組み合わせ、継続的なケアを行うことが不可欠です。横芝ひかり骨盤整骨院は、患者さんが安心して治療に専念できるよう、丁寧で的確なサポートを提供しています。

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