① 土踏まずが痛いときにまず知っておきたい基礎知識
土踏まずは巨大な「サスペンション」
「土踏まず」は、単なる足のくぼみではありません。医学的には「足底アーチ(内側縦アーチ)」と呼ばれ、かかと、親指の付け根、小指の付け根の3点を結ぶドーム状の構造をしています。 このアーチ構造は、車でいう「サスペンション(バネ)」の役割を果たしています。歩くたびに地面から受ける衝撃(体重の約1.2倍〜3倍)を、アーチがたわむことで吸収し、同時にその反発力を利用して次の一歩を踏み出すバネの働きをしています。 つまり、土踏まずが痛いということは、このサスペンション機能が故障しているか、許容量を超えた負荷がかかり続けて「悲鳴を上げている」状態と言えます。
「痛みの質」で原因を振り分ける
一言で「痛い」と言っても、その種類は様々です。痛みの出方によって、原因がある程度絞り込めます。
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朝イチが痛い: 起床して最初の一歩目や、長時間座ったあとの歩き出しでズキッと痛む場合、筋肉や筋膜の微細な断裂(炎症)が疑われます。
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歩くと徐々に痛い: アーチが崩れている(偏平足)ことによる疲労骨折や、筋肉疲労の可能性が高いです。
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ジッとしていても激痛: 何もしていないのにズキズキ脈打つように痛む(安静時痛)場合、痛風発作や化膿、あるいは神経のトラブルなど、緊急性が高い炎症が起きているサインです。
放置すると全身の不調へ
「足の裏が痛いくらいなら…」と我慢して歩き続けると、無意識に痛い部分をかばう歩き方(代償動作)になります。 すると、足首の捻挫、膝の痛み、さらには骨盤の歪みや慢性的な腰痛へと連鎖していきます。土踏まずは体を支える唯一の土台です。ここのトラブルは、建物で言えば基礎が傾いているのと同じこと。違和感を感じたら、早期に対策を打つことが、全身の健康を守ることにつながります。
引用:https://www.krm0730.net/blog/2557/
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② 土踏まずの痛みは痛風が原因?特徴と症状
「風が吹いても痛い」痛風の正体
痛風(痛風発作)とは、体内で排出されずに溜まった「尿酸」が結晶化し、関節の中で剥がれ落ちた際に白血球が攻撃を仕掛け、激しい炎症を起こす病気です。 その痛みは凄まじく、「ペンチで挟まれてねじり上げられるような痛み」「骨折以上の痛み」と表現されることもあります。 一般的に、ビールや魚卵などのプリン体を多く摂取する男性に多いイメージですが、最近では食生活の欧米化により、若年層や閉経後の女性にも見られるようになっています。
土踏まずに痛風は出るのか?
痛風発作の約7割は「足の親指の付け根(母趾球)」に起こります。これは、心臓から遠く体温が低いため尿酸が結晶化しやすいことや、歩行時の負担がかかりやすいためです。 しかし、残りの3割は足首、膝、そして「足の甲」や「土踏まず周辺」にも発症します。したがって、「親指じゃないから痛風ではない」と言い切ることはできません。 特に、以前に親指で発作を起こしたことがある人は、次は土踏まずに出るというケースも珍しくありません。
痛風を疑うべき「3つのサイン」
土踏まずの痛みが以下の特徴に当てはまる場合、痛風の可能性が高まります。
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突然の発症: 前兆なく、ある日突然(特に夜中から明け方にかけて)激痛に襲われた。
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強烈な腫れと熱感: 患部がパンパンに赤く腫れ上がり、触ると熱い。靴が履けないほど痛む。
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安静時痛: 動かさなくてもズキズキと脈打つように痛い。 逆に、「押すと痛い」「歩くときだけ痛い」「腫れていない」という場合は、痛風よりも筋肉や筋膜のトラブルである可能性が高いと言えます。自己判断は危険ですが、赤く腫れ上がっている場合は、整形外科ではなく「内科」の受診も視野に入れる必要があります。
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③ 痛風以外に考えられる土踏まずの痛みの原因
足底腱膜炎(そくていけんまくえん)
土踏まずの痛みの原因として最もポピュラーなのがこれです。 かかとから足の指の付け根まで、扇状に広がっている「足底腱膜」に微細な傷がつき、炎症が起きている状態です。 特徴は「朝の一歩目の激痛」です。寝ている間に修復されかけた組織が、起きて体重をかけた瞬間に再び引き裂かれるために起こります。日中動いていると痛みが緩和することが多いですが、夕方になると疲労でまた痛み出すのが典型的です。
後脛骨筋腱機能不全(こうけいこつきんけんきのうふぜん)
名前は難しいですが、簡単に言うと「大人の偏平足」です。 ふくらはぎから土踏まずを吊り上げている「後脛骨筋」という筋肉が、加齢や体重増加、使いすぎによって伸び切ってしまい、アーチを支えきれなくなる状態です。 土踏まずの内側(くるぶしの下あたり)に腫れや痛みが出やすく、進行すると完全に土踏まずが地面についてしまい、歩行バランスが大きく崩れます。40代以降の女性に多く見られるトラブルです。
足底線維腫(そくていせんいしゅ)
土踏まずの中に、コリコリとしたしこりができて痛む病気です。 足底腱膜の中に良性の腫瘍ができるもので、最初は小さくても徐々に大きくなり、歩くたびに刺激されて痛みを伴うようになります。「足の裏に豆粒のようなしこりがある」と感じたら、この病気の可能性があります。
関連痛(坐骨神経痛など)
意外と知られていないのが、腰のトラブルが足裏の痛みとして現れるケースです。 腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛などで神経が圧迫されると、その神経がつながっている足の裏に、しびれや痛み(放散痛)が出ることがあります。 「足の裏を押しても痛くないのに、なんとなくずっと痛い・しびれる」という場合は、腰の原因を疑う必要があります。
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④ 土踏まずが痛いときの対処法とセルフケア
「ゴルフボール」で筋膜リリース
足底腱膜炎や筋肉疲労の場合、硬くなった足裏をほぐすことが有効です。 椅子に座り、足の下にゴルフボール(痛すぎる場合はテニスボール)を置いて、コロコロと転がします。 体重をかけすぎず、「イタ気持ちいい」強さで、土踏まずだけでなく、かかと寄りや指の付け根付近までまんべんなくほぐしましょう。お風呂上がりなど筋肉が温まっている時に行うとより効果的です。
ふくらはぎのストレッチ
実は、土踏まずの痛みをとる鍵は「ふくらはぎ」にあります。 ふくらはぎの筋肉と足裏の筋膜は、アキレス腱を介して繋がっています。ふくらはぎが硬いと、足裏の筋膜が常に引っ張られた状態になり、土踏まずへの負担が増大します。 壁に手をついてアキレス腱を伸ばすストレッチを、膝を伸ばした状態と、少し曲げた状態の2パターンで行いましょう。ふくらはぎが緩むと、驚くほど足裏が楽になることがあります。
「冷やす」か「温める」かの境界線
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冷やす(アイシング): 痛風の疑いがある時や、急に痛くなった直後、明らかに熱を持って腫れている時は冷やします。保冷剤をタオルで巻き、10〜15分程度当てます(冷やしすぎに注意)。
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温める: 慢性の痛み、朝のこわばり、冷えによる痛みの場合は、温めて血流を良くします。足湯やカイロなどが有効です。 ※痛風の発作中に温めると、炎症が一気に悪化して激痛になるため、絶対に温めないでください。
インソール(中敷き)の活用
崩れてしまったアーチを靴の力でサポートするのも効果的です。 100円ショップのものではなく、土踏まずの部分が立体的に盛り上がっているスポーツ用や医療用のインソールを選びましょう。 また、家の中でもフローリングを裸足で歩くと衝撃が強いため、アーチサポート機能のある室内履きを使用することをおすすめします。
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⑤ 病院に行くべき?整体で相談できるケースの目安
病院(整形外科・内科)へ急ぐべきケース
以下の症状がある場合は、セルフケアで様子を見ず、すぐに医療機関を受診してください。
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赤く腫れ上がり、激痛がある: 痛風、偽痛風、蜂窩織炎(細菌感染)の可能性があります。まずは内科で血液検査、または整形外科を受診しましょう。
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歩行困難: 足を地面につけないほど痛い場合、骨折(疲労骨折)の可能性があります。
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しびれがある: 腰椎疾患や糖尿病性神経障害の疑いがあります。
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しこりがある: 足底線維腫やガングリオンの可能性があります。
整体・整骨院(接骨院)に相談できるケース
病院のレントゲンや血液検査で「異常なし(骨や数値に問題はない)」と言われたが、痛みが続いている場合。あるいは、「なんとなく痛いけれど病院に行くほどでも…」という慢性的な不調の場合。 こうしたケースは、整体や整骨院の得意分野です。
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バランス調整: 骨盤の歪みや歩き方の癖を修正し、足裏に負担がかからない体を作ります。
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筋肉ケア: 手技や電気治療で、深層の筋肉や筋膜の癒着を剥がします。
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テーピング: アーチを人工的に作るテーピングを行い、日常生活の痛みを軽減します。
「痛み」は体からのサイン
土踏まずの痛みは、「今の生活習慣を見直してほしい」という体からのメッセージです。 単なる疲れだと放置せず、適切な対処を行うことで、将来的な歩行障害や慢性痛を防ぐことができます。 「痛風かもしれない」という不安があるならまずは病院へ、「歩き方を治したい」なら整体へ。自分の症状に合わせて、賢く専門家を頼りましょう。
引用:https://www.krm0730.net/blog/2557/
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