脊柱管狭窄症の治療方法とは? 症状別にわかりやすく解説

「腰が痛い」「脚がしびれる」「歩きにくい」――

こうした症状は、**脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)**という腰の状態が原因のことがあります。

脊柱管狭窄症は、背骨の中の神経の通り道(脊柱管)が狭くなって神経を圧迫し、痛みやしびれなどを引き起こす症状です。

このページでは、治療方法を症状別にわかりやすく整理して解説します。

脊柱管狭窄症の治療は大きく3つ

脊柱管狭窄症の治療方法は、大きく次の3つに分けられます:

  1. 手術療法
  2. 保存療法(薬・注射など)
  3. 運動療法(ストレッチ・トレーニング)

症状の程度や日常生活への影響度に応じて、これらを組み合わせて治療が進められます。

🪛 1. 手術療法(神経の圧迫が強いとき)

脊柱管の神経圧迫が強く、日常生活に大きな支障がある場合に検討される治療方法です。

ただし手術は専門医の診断に基づき慎重に判断されます。

◆ 除圧術(じょあつじゅつ)

神経を圧迫している骨の一部や靭帯を取り除き、神経の通り道を広げる手術です。

腰部の狭さを直接解消する代表的な手術方法です。

骨のずれや不安定がある場合に、金属や人工骨を使って背骨を安定化する手術です。

圧迫の原因だけでなく、骨の不安定さも改善します。

◆ 除圧+固定術

神経圧迫の除去と背骨の安定化を同時に行う手術です。

重度の症例で選ばれることがあります。

※いずれの手術も、術式の選択は症状・体の状態・年齢などによって変わります。詳しくは専門医と相談してください

🩹 2. 保存療法(薬物療法・注射など)

手術以外の治療法として、症状を和らげ日常生活を維持するための治療が保存療法です。

痛みが強い場合や急性期を落ち着かせるために行われます。

✔ 神経ブロック注射

痛みやしびれが強い神経の周囲に薬を注入して、症状を軽くする注射療法です。

即効性があるケースもあります。

✔ 消炎鎮痛剤(NSAIDs)などの薬

炎症や痛みを抑える薬物療法です。

炎症が強いときの痛みやだるさを軽くすることが期待できます。

✔ 筋弛緩薬・末梢循環改善薬

筋肉のこわばりを和らげたり、血行を改善したりする薬が使われることがあります。

これらは症状の緩和をサポートします。

🏃‍♂️ 3. 運動療法(姿勢と筋力の改善)

脊柱管狭窄症は、体のバランスが崩れていることが多いため、姿勢改善や筋力強化を目指す運動療法が重要になります。

◆ 腹筋トレーニング

仰向けに寝た状態で膝を立て、腹筋に力を入れる基本的な体幹トレーニングです。

腹筋を鍛えることで、腰の負担を減らす効果が期待できます。

◆ 背骨・股関節・太もも裏のストレッチ

腰だけでなく、全身の柔軟性を高めることが神経への負担軽減に役立ちます。

◆ ふくらはぎのストレッチ

ふくらはぎを伸ばして血流を改善し、歩行時の疲れやすさを軽くする効果も期待できます。

※いずれの運動も、痛みが強い場合は無理をせず、症状に合わせて進めることが大切です。

高齢者の治療ポイント

高齢の方は、急に負荷の強い運動を行わず、日常の動作を続けながら痛みと上手に付き合う方法を選ぶことが大切です。

痛みが出にくい生活習慣づくりを意識し、運動療法を中心に無理なく進めましょう。

症状が強いときの注意点

脊柱管狭窄症の症状が強いときは次のポイントに注意しましょう:

  • 無理に長距離を歩かない
    長く歩くことが神経への負担を強めることがあります。
  • 負担の少ない運動を選ぶ
    水中ウォーキングや自転車こぎなど、腰に負担の少ない有酸素運動が有益です。
  • 姿勢をこまめにリセットする
    長時間の前かがみや反らしすぎは負担になりやすく、姿勢を定期的に整える習慣が大切です。

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