脊柱管狭窄症を改善!症状緩和と予防に役立つ体幹トレーニング方法

執筆:横芝ひかり骨盤整骨院院長 髙橋直也

脊柱管狭窄症は、高齢者を中心に多くの方が悩まされる疾患の一つです。腰や下肢の痛み、しびれ、歩行困難などの症状が現れ、日常生活にも影響を及ぼします。しかし、適切な体幹トレーニングを行うことで、症状の緩和や進行の予防が期待できます。本記事では、脊柱管狭窄症の方に適した体幹トレーニングの方法やその効果について詳しく解説します。

1. 脊柱管狭窄症とは?

脊柱管狭窄症とは、脊柱管(背骨の中を通る神経の通り道)が狭くなり、神経を圧迫することで痛みやしびれが生じる疾患です。特に加齢による骨や椎間板の変性が原因となることが多く、長時間歩くと症状が悪化する「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」が特徴的です。

2. 体幹トレーニングが有効な理由

体幹とは、腹筋や背筋、骨盤周りの筋肉を含む体の中心部です。脊柱管狭窄症の症状を和らげるためには、体幹の安定性を向上させ、背骨や腰への負担を軽減することが重要です。体幹トレーニングを行うことで、

  • 背骨の支持力が向上し、神経への圧迫が軽減される
  • 姿勢が改善され、腰にかかる負担が減る
  • 筋力のバランスが整い、歩行や動作がスムーズになる

といった効果が期待できます。

3. 脊柱管狭窄症の方におすすめの体幹トレーニング

① ドローイン(腹式呼吸トレーニング)

【方法】

  1. 仰向けになり、膝を軽く曲げる。
  2. 鼻から息を吸いながらお腹を膨らませる。
  3. 口から息を吐きながら、お腹をへこませる。
  4. これを10回繰り返す。

【効果】 腹圧を高め、体幹の安定性を向上させる。

② プランク(体幹強化)

【方法】

  1. うつ伏せになり、肘とつま先を床につける。
  2. 頭からかかとまで一直線を保つ。
  3. その状態を10〜30秒キープする。

【効果】 腹筋・背筋を鍛え、姿勢を改善する。

③ ブリッジ(骨盤安定トレーニング)

【方法】

  1. 仰向けになり、膝を立てる。
  2. お尻を持ち上げ、肩から膝まで一直線になるようにする。
  3. 5秒間キープし、ゆっくり下ろす。
  4. 10回繰り返す。

【効果】 骨盤の安定性を高め、腰への負担を軽減する。

④ キャット&カウ(背骨の柔軟性向上)

【方法】

  1. 四つん這いの姿勢になる。
  2. 息を吸いながら背中を反らし、顔を上げる(カウポーズ)。
  3. 息を吐きながら背中を丸め、顎を引く(キャットポーズ)。
  4. 10回繰り返す。

【効果】 背骨の動きを滑らかにし、腰の負担を軽減する。

4. 体幹トレーニングを行う際の注意点

  • 痛みがある場合は無理をしない。
  • 呼吸を止めず、リラックスしながら行う。
  • 少しずつ回数や時間を増やし、継続することが重要。
  • 医師や理学療法士と相談しながら、安全に取り組む。

脊柱管狭窄症は日常生活に大きな影響を与える疾患ですが、適切な体幹トレーニングを取り入れることで症状を和らげることができます。無理のない範囲で継続的に運動を行い、健康的な生活を目指しましょう。

脊柱管狭窄症の改善を図るには、整骨院での施術だけでなく、患者さんご自身が日常生活で行えるセルフケアや姿勢改善の意識も重要です。ここでは、セルフケア法や姿勢・負担軽減のアドバイス、そして継続的なケアの重要性について詳しく解説します。横芝ひかり骨盤整骨院では、患者さんが安心して過ごせるようサポート体制も整えています。

整骨院での適切なセルフケア法

整骨院での施術後も、日常的なセルフケアを続けることで施術の効果を長持ちさせ、脊柱管狭窄症の悪化を防ぐことが可能です。横芝ひかり骨盤整骨院では、以下のようなセルフケア方法を推奨しています。

  • 軽いストレッチ
    血流を良くし筋肉の緊張を和らげるため、体を無理なく動かせる範囲での軽いストレッチを日々行うと効果的です。特に、腰や下肢を中心にストレッチすることで筋肉を柔らかく保ち、神経への圧迫が緩和されやすくなります。ストレッチの際には痛みが出ないように注意し、無理のない範囲で継続することが大切です。
  • インナーマッスルのトレーニング
    骨盤や背骨を支えるインナーマッスルを鍛えることで、姿勢の安定が図られ、神経への圧迫が軽減されます。例えば、横になって膝を立て、お腹を引き締めた状態でゆっくり深呼吸する腹式呼吸など、無理なく続けられるトレーニングがおすすめです。インナーマッスルが強化されることで、体全体のバランスも整いやすくなります。

患者さんが日常で意識すべき姿勢や負担軽減のアドバイス

脊柱管狭窄症の悪化を防ぐには、日常生活での姿勢と体への負担のかけ方を意識することが重要です。姿勢や動作の見直しを行うことで、脊柱や腰部への過剰な負担を軽減できます。

  • 姿勢の改善
    座るときは、骨盤を立てて背筋を伸ばすよう意識し、背もたれに寄りかからずに座るのが理想的です。特に長時間のデスクワークを行う場合は、背骨をまっすぐに保つよう椅子の高さを調整し、適宜休憩をとって筋肉をほぐすようにしましょう。また、ソファに深く腰をかけて猫背になる姿勢は脊柱に大きな負担がかかるため避け、できるだけ腰に負担をかけない姿勢を意識してください。
  • 中腰や重いものを持つときの工夫
    中腰での作業は腰への負担が大きく、脊柱管狭窄症が悪化するリスクが高まります。例えば、台所での調理や掃除を行う際には腰を曲げず、膝を曲げてしゃがむようにしましょう。また、重い荷物を持つ際は、足をしっかり開いて体全体で持ち上げるよう心がけ、急な負担が腰にかからないようにすることが大切です。

継続的なケアの大切さと横芝ひかり骨盤整骨院のサポート体制

脊柱管狭窄症は、一度症状が出てしまうと完治が難しいことが多いため、継続的なケアが欠かせません。症状を軽減し、痛みのない生活を維持するためには、施術を定期的に受け、体のバランスを整え続けることが大切です。

  • 定期的なメンテナンスの重要性
    横芝ひかり骨盤整骨院では、施術後も定期的なメンテナンスとして患者さんの体調や症状の経過を見守るサポートを提供しています。体の状態は生活習慣や姿勢によって変化しやすく、適切なメンテナンスを続けることで再発防止や新たな痛みの予防にもつながります。定期的な通院により、症状の悪化を未然に防ぐことができるため、長期的な健康管理に有効です。
  • 患者さんへのサポート体制
    横芝ひかり骨盤整骨院では、患者さん一人ひとりの症状に合わせたケアやアドバイスを提供し、症状が改善するまでの過程をしっかりとサポートします。カウンセリングや検査を丁寧に行い、患者さんの不安や疑問にお答えすることで、安心して施術を受けていただける体制を整えています。また、生活習慣の見直しやセルフケアの方法についてもアドバイスし、患者さんがご自宅でも継続して症状の管理を行えるようサポートしています。

脊柱管狭窄症の症状が改善し、生活の質が向上するには、整骨院での施術とセルフケアを組み合わせ、継続的なケアを行うことが不可欠です。横芝ひかり骨盤整骨院は、患者さんが安心して治療に専念できるよう、丁寧で的確なサポートを提供しています。

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